秋の空気

 今日は休日当番医。午前中は比較的のんびりしていて、手つかずになって積り上がっていた書類の整理が(少しだけ)進んだりもしたのですが、さすがに連休の中日です。午後になって、加速度的にまるで野戦病院のような慌ただしさになりました。秋祭りのシーズンたけなわです。お祭りでのケガで来院された方もいらっしゃいました。お祭りに戻るのを楽しみにしてはやる気落ちを抑えられきれない様子のお子さんの笑顔がなんとも微笑ましく、疲れを軽くしてくれます。
 昨日、こどもをタバコから守る会・第14回市民公開フォーラムが浜松科学館で行われました。喫煙の有害性が一般的に未だ十分に認知されていない実情と問題点や、兵庫県で導入された受動喫煙防止条例についての講演など盛り沢山で、非常に有意義なフォーラムでした。中でも、新居高校の生徒さんたちをはじめとした中学・高校生の見識・モラルの高さには、本当に感心させられました。このような青少年が大人になる日本の未来は、明るく温かであるに違いないと、すがすがしい思いに満たされました。

 フォーラムの後は、雄踏町の息神社の秋の大祭の見学におじゃましました。雄踏町の加藤医院の加藤先生と地元の自治会の皆さんの取り組みによって、数年前から境内とその周辺は全面禁煙化され、本当に秋祭りにふさわしい、さわやかで、高潔で、しかも熱気のあふれたお祭りです。

 健康増進法第二十五条。当たり前に法律を順守するだけのことですが、この空間の崇高な空気に圧倒されました。当たり前のことを当たり前にやる、一人ひとりの力が大きなエネルギーになってゆく光景を目の当たりにした秋のひとときでした。