新型プリウス

 在宅緩和医療を、これからのライフワークとしておこなっていくつもりですが、当然のことながら往診車が必要になります。
 機動性があり、燃費が良く、環境にやさしい車であることが望まれます。看取りの医療では、準緊急の呼び出しもありますので、深夜の往診も往々にしてあります。患者さんの居住地周辺では、ご近所迷惑にならない静かな車であることも必要です。複数の往診先を回れば、長距離におよぶ移動も、慣れない道もあります。運転だけでも重労働になりますから、乗り心地が良くて疲れない車、乗ることに楽しさを感じられる車であることも必要な条件と考えます。また、往診に向かう途中で我々が事故を起こしてはいけませんし、自分はともかく同行する看護師さんの身の安全が確保される車両であることも望まれます。
 そこで、安田クリニックでは、この春に発売される、トヨタ自動車の新型プリウスを購入することに決めました。
 ホンダのインサイトも魅力的ですが、キクちゃんとハナちゃんの両方をゲットするわけにはいきません。深夜の住宅地では、モーターのみの走行は大きな魅力です。いずれ、プラグインタイプが実用化されたら、日中はクリニックでの診療中にソーラーパネルで充電し、その電力で電気自動車として往診に行き、ガソリンエンジンは非常用動力としてのみ使用することも、想像を膨らませています。
 三河遠州の両方にゆかりを持つという意味で、私自身ノスタルジーを感じるのかもしれません。
 まっさらな新型プリウスのボディーに、修悦体の「安田クリニック」のシンボルマークとロゴを躍らせて、浜松、いや、遠州を広く走りまわります。