「豪打の浜松医大」

 今日は浜松医科大学ゴルフ部OB戦があり、レイク浜松カントリークラブで打ち初めをしてきました。
 自分がゴルフ部のキャプテンだったころ、世の中は空前のゴルフブームを迎えようかという時代でした。土日の練習場には行列が出来る始末で、会員権は高騰し、メンバーさんでさえラウンドの予約を入れるのが困難な状況で、学生ゴルファーが市民権を得ていたとは言いがたい時代でした。練習場所の確保に苦心していたところ、豊岡国際カントリークラブに受け入れていただき、キャディのアルバイトをしながらラウンドをさせていただきました。いろいろな出会いもあり、懐かしくて大切な時代ですが、その思い出が美しすぎて、つい昨日のことのような気がしています。そのため、こちらとしては年2回現役の学生たちとするラウンドも全く違和感なく参加しているのですが、「豪打の浜松医大」は確実に自分の世代から受け継がれ、気がつけば親子ほどのジェネレーションギャップが発生していることにいささか戸惑いも混じるようになりました。同時に、自分たちが創ってきたことが伝統になり始めているのだと思うと、若かりし日々が、いっそう懐かしく愛おしくなります。
 最近、医学部の良さを実感するのは、このような時です。私のような中年になっても、息子であってもおかしくない世代のみずみずしい青年たちと近しい目線で交われる学部、職業は限られているものと思われます。逆に、学生のころに遠く見上げていた存在が、時がたつにつれて先輩・後輩としての目線に変わってくるプロセスには、着実に一筋の道を歩み続けている道標としての重みがあります。
 部員たちは、常に礼儀正しい好青年たちばかりで、いつもすがすがしい気持ちになります。日本の医療の未来を明るくする人材は、ほら、ここにこんなにいるのです。無名で無力な先輩ですが、母校の近くで開業するからには、彼らが大きく羽ばたく姿を見守っていきたいと思います。