もうひとつの浜松まつり

 在宅緩和医療の安田クリニックにとってゴールデンウイークは、遠出をすれば、渋滞につかまったりして、急な往診の依頼に対応することが難しくなり、また、浜松まつりに参加すれば、緊急の連絡を受けることが出来ない状況になってしまうものと思われ、今年も子供達には、近場で無難な家族サービスでなんとか勘弁してもらうことになります。
 チョコレートファウンテンを食べたいと言うので、ホテルクラウンパレスのランチバイキングをいただきました。
 すっかりお腹がいっぱいになって表に出てみると、向かいのアクトシティが、何やらとても賑やかです。地下広場いっぱいに、多国籍の料理や民芸品に雑貨などの露天のテントが並んでいます。
 「アクトでやらまいか浜松まつり」というイベントらしく、満腹なのに、あっちこっちから漂う美味しそうな匂いが鼻をくすぐります。
 エスカレーターのすぐ目の前に、ペルーの民芸品・雑貨のお店を見つけると、子供は、御殿場のカフェ・マルタで可愛がってくださった、ペルー出身のケイコさんのことが懐かしくて、興味深そうにお店の品々をくいいるように品定めをすると、ケナという笛をひとりずつ購入しました。
 
子供達が不器用そうな笛の音が出せたことを無邪気に喜んでいると、洗練された、陽気な太鼓のリズムとともに、眼にも鮮やかな衣装をまとった?サンバのチームが行進してきました。
 

 折しも、上海の万国博覧会の話題が、どのテレビ局の今朝のモーニングショーでも話題となっていました。私の実家の目と鼻の先でおこなわれた「愛地球博」ですら、満足に連れて行ってやれなかったものですから、全く別世界の話のように感じていたのですが、思いもかけず、身近なところで小さな万国博覧会に遭遇したような、ちょっと幸せな時間でした。
 聞けば、この催しも第10回目だそうです。さすが、定住外国人のもっとも多い都市、浜松市!国際都市としての底力を垣間見た気がします。サンバのリズムとエネルギーで、不景気など吹っ飛ばせ!!